フラップT (1)

チャレンジ問題:次の英語を聴き取ってみよう!

I wanna make me look good, so I brought a mirror.
自分をカッコよく見せたいから、鏡を持って来たよ。

どうでしたか?

今回の文で、聴き取りを阻害する原因は、『フラップT』という現象です。

【フラップT】

このフラップTとは、「母音+t+母音」という「tが母音に挟まれる」音の並びになったとき、tの音が弾く音(舌が上あごを弾くように発音した音)になることを指します。

*flapとは、「平たくしなる物で、軽くピシャッと叩く」という意味ですが、発音の場合は、舌が上あごを弾くことを指しています。

実際に例を挙げてみます。

たとえば、betterという単語は、「ベター」のように発音されることもありますが、ナチュラルな会話では、次のように発音されます。

「ベラー」のようになっていましたね。betterの中の、下線部tt[t]の部分の発音が、『フラップT』と変化していたからです。

そのように変化した理由は、betterという単語の中で、「be(母音) +tt + er(母音)」のように、tt[t]の音の前後に母音があるため、[t]の音がフラップTとなりました。

同じように、waterという単語は、次のように発音されます。

「ウォーター」ではなく、「ウォーラー」のように発音されています。

これは、waterという単語の中で、tの音の前後に母音があるからです。

【他の例】

以下で、他の例も聞いてみましょう。

1)

Get up.

Get up. では、「Ge(母音)+ t + u(母音)p」という音の並びがあるので、

Get up. が、「ゲットアップ」ではなく、「ゲラップ」のように聞こえます。

2)

Get out.

Get outは、「ゲラウト」になります。

3)

out of

out ofが「アウロブ」は、「アウロブ」になります。

このようなフラップTは英語で、非常に頻繁に使われるので、この形に慣れるようトレーニングをしていきましょう!