チャレンジ問題:次の英語を聴き取ってみよう!
どうでしたか?
今回の文で、聴き取りを阻害する原因は、『フラップT』という現象です。
【フラップT】
このフラップTとは、「母音+t+母音」という「tが母音に挟まれる」音の並びになったとき、tの音が弾く音(舌が上あごを弾くように発音した音)になることを指します。
*flapとは、「平たくしなる物で、軽くピシャッと叩く」という意味ですが、発音の場合は、舌が上あごを弾くことを指しています。
実際に例を挙げてみます。
たとえば、betterという単語は、「ベター」のように発音されることもありますが、ナチュラルな会話では、次のように発音されます。
「ベラー」のようになっていましたね。betterの中の、下線部tt[t]の部分の発音が、『フラップT』と変化していたからです。
そのように変化した理由は、betterという単語の中で、「be(母音) +tt + er(母音)」のように、tt[t]の音の前後に母音があるため、[t]の音がフラップTとなりました。
同じように、waterという単語は、次のように発音されます。
「ウォーター」ではなく、「ウォーラー」のように発音されています。
これは、waterという単語の中で、tの音の前後に母音があるからです。
【他の例】
以下で、他の例も聞いてみましょう。
1)
Get up.
Get up. では、「Ge(母音)+ t + u(母音)p」という音の並びがあるので、
Get up. が、「ゲットアップ」ではなく、「ゲラップ」のように聞こえます。
2)
Get out.
Get outは、「ゲラウト」になります。
3)
out of
out ofが「アウロブ」は、「アウロブ」になります。
このようなフラップTは英語で、非常に頻繁に使われるので、この形に慣れるようトレーニングをしていきましょう!