[aːr]と[əːr]の区別は重要です。
日本語では、[ɑ:r]も[ə:r]も共に、カタカナ表記では違いを表現することができないので、次のような単語を同じように発音しがちです。
heartもhurtも、カタカナで書くと、「ハート」
farmもfirmも、カタカナで書くと、「ファーム」。
しかし、ネイティブにとっては、違う発音をする、違う単語なので、発音し分けと聞き分けができるように練習しましょう。
トレーニング
hard [hɑ́:rd]
heard [hə́:rd]
heart [hɑ́:rt]
hurt [hə́:rt]
farm [fɑ́:rm]
firm [fə́:rm]
card [kɑ́:rd]
curd [kə́:rd]
park [pɑ́:rk]
perk [pə́:rk]
ワンポイントアドバイス
発音のコツは、[ɑ:r]は口をしっかり開けて発音すること。[ə:r]は口をあまり開けずに発音すること、です。
トレーニング
どちらの単語が読まれたか聴き取りましょう。
1)
hard [hɑ́:rd] or heard [hə́:rd]
heard [hə́:rd] or heart [hɑ́:rt]
(heardとheartはスペルは似ていますが、母音「ear」の部分の発音は違うので要注意。heardは[hə́:rd], heartは[hɑ́:rt]。)
2)
heart [hɑ́:rt] or hurt [hə́:rt]
3)
farm [fɑ́:rm] or firm [fə́:rm]
4)
card [kɑ́:rd] or curd [kə́:rd]
5)
park [pɑ́:rk] or perk [pə́:rk]
ワンポイントアドバイス
[ə]と[ə:r]の中の[ə]の発音について1-6-1で、あいまい母音[ə]は、弱く発音すると説明しましたね。
そして、そのことから、[ə:r]の中にも[ə]という記号が使われているので、[ə:r]は弱く発音するというイメージを持ってしまいがちです。
しかし、重要な点として、この[ə:r]という音は、決して弱くはありません!
あくまで、口の開き具合が小さいということを[ə:r]の中の[ə]は表しているだけで、[ə:r]という記号は、音が小さいことを表していないことに注意してください。
また、[ər]という音は、アクセントの来ないところに来るので、この音は弱くなります。
まとめ
[ə] [ər] は弱い
[ə:r]は強い