同じか似た音が連続すると、一つ目の音が消える(1)

1)

He go(t) to the theater.
got toのところで、gotの末尾のtとtoの先頭のtがともに同じ音なので、一つ目のtが消えている。
彼は映画館に着いた。

2)

You should do that.
should doのところで、shouldの末尾のdとdoの先頭のdがともに同じ音なので、一つ目のdが消えている。

3)英・米

A: I need to buy new shoes.
B: Don’t buy shoes at the mall. Everything is so expensive there.
A: I won’t. I was going to order shoes online. There are more options to choose from.
Aの最初の発言のneed toのところで、needの末尾のdとtoの先頭のtが[d]と[t]という似た音なので、needのdが省略されている。”nee(d) to”のようになっている。
A: 新しい靴を買わないといけなくて。
B: ショッピングモールで靴を買っちゃだめだよ。あそこは何でも高いから。
A: 買わないわ。ネットで靴を注文しようと思って。もっとたくさんの選択肢から選べるから。
*mallは「ショッピングモール」のこと。

4)

There’s something I need to tell you.
need toのところで、needの末尾のdとtoの先頭のtが[d]と[t]という似た音なので、needのdが省略されている。”nee(d) to”のようになっている。
君に言わないといけないことがある。

5)

I don’t think I’m gonna need to take the car.
need toのところで、needの末尾のdとtoの先頭のtが[d]と[t]という似た音なので、needのdが省略されている。”nee(d) to”のようになり、さらに”neeto”の中で、[t]が母音に挟まれているので、[t]が[d]に変化している。”need to”が”nee(d) to”、そして、”needo”[ní:du]に変化。
車を使う必要があるとは思わない。

6)

Actually, do you mind if I excuse mysel(f) for a second.
myself forのところで、myselfの語尾のfとforの語頭のfが同じ音なので、myselfのfが消えている。
ちょっと席をはずしてもいいかな?*excuseは「退出を許す」という意味があり、「excuse oneself」で「自分の退出を許す」つまり「中座する」という意味。secondは「秒」という意味なので、for a secondで「一秒間」。そこから「少しの間、ちょっと」という意味になった。

7)英・米

A: They’re supposed to show up by ten. B: Wonder if the train is delayed.
supposed toのところで、supposedの語尾のdとtoの語頭のtが似た音なので、supposedのdが消えて、suppos(ed) toと発音されている。全体としては[səpoʊ́stə]という発音になっている。(supposeの語尾が[z]ではなく[s]になっていることにも注意。)
A: 彼らは10時までに来ることになっているんだけど。B: 電車が遅れたのかしら。
be supposed to ~は「~することになっている」、show upは「現れる」、wonder if ~は「~かしら、~かなぁ」という意味。

8)英・米

A: He kindly held the door open for me. B: Maybe he likes you.
held theのところで、heldの末尾のdとtheの先頭のthが[d]と[ð]という似た音なので、heldのdが省略されている。”hel(d) the”のようになっている。
A: 彼は親切にドアを押さえておいてくれたの。B: たぶん君のことが好きなのかもね。