単語の中に子音の連続が起こると、その中の子音が省略されることがある

【練習】

1)

Nobody’s gonna get shocked.
誰も驚かないわ。

shocked[ʃɑ́kt]の中には、[k]と[t]という二つの子音が連続しています。この二つの子音をくだけたしゃべり方では、両方ともきちんと発音するわけではないことがよくあります。したがって、今回は発音が [ʃɑ́(k)t]のようになっています。

このような現象は、聴き取りの理解を妨げることがあるので、練習していきましょう!

2)英

You painted this picture by yourself?
pictureの[pɪ́ktʃər]の中には、[k]と[tʃ]という二つの子音が連続していますが、ここでは、[k]の音が消えて、[pɪ́(k)tʃər](ピッチャ)のように発音されています。/open]
この絵は自分で描いたの?
この文は疑問文ですが、末尾が下がり調子で発音されています。学校では、Yes/No疑問文の末尾は上がり調子で発音すると習うので、疑問文なので末尾が下がり調子なのはおかしいと思った方もおられるかもしれません。実は、この文を話しているのはイギリス人で、イギリス英語では、アメリカ英語と異なり、疑問文の末尾は下がり調子で発音されます。それがこの文が、疑問文なのに下がり調子で発音されている理由です。

3)英・米

A: Have you ever stalked anyone?
B: Yeah. I’m currently stalking one person.
A: Seriously?
B: I’m joking.
Aのstalked[stɔ́:kt]の中には、[k]と[tʃ]という二つの子音が連続していますが、ここでは、[k]の音が消えて、[stɔ́:(k)t](ストート)のように発音されています。/open]
A:ストーカーをしたことがありますか?
B:うん、今一人ストーカーしてる。
A:マジで?
B:冗談だよ。
*stalkは「ストーカー行為をする」、currentlyは「今のところ」という意味。
Aの二つ目の発言「Seriously?」は疑問文ですが、末尾が下がり調子で発音されています。学校では、Yes/No疑問文の末尾は上がり調子で発音すると習うので、疑問文なので末尾が下がり調子なのはおかしいと思った方もおられるかもしれません。実は、この文を話しているのはイギリス人で、イギリス英語では、アメリカ英語と異なり、疑問文の末尾は下がり調子で発音されます。それがこの文が、疑問文なのに下がり調子で発音されている理由です。

4)英・英

A: My doctor says I need to start eating more greens.
B: Really? So what did you bring for lunch?
A: Lime skittles!
Aの発言の中のdoctor[dɒ́ktə]の中には、[k]と[t]という二つの子音が連続していますが、ここでは、[k]の音が弱くなり、[dɒ́(k)tə]のように発音されています。/open]
A: 医者から、もっと緑色の食品を食べるようにと言われたんだ。
B: そうなの?じゃあ、お昼は何を持ってきたの?
A: 「ライムスキットルだよ!」
*skittleとは、アメリカ原産のグミやガムのような触感のお菓子で、世界中で販売されています。lime skittlesはライム味で色は緑色です。緑色はしてはいますが、ただのお菓子なので、もちろん医者が勧める緑色の食品(野菜)ではありません。
参考画像:Lime Skittles