次は、【助動詞+have+Vppの省略形・弱形】を確認していきましょう。
【助動詞+have+Vppの省略形・弱形】
強形 | 省略形・弱形 | 省略形・弱形のポイント | |
1 | will have Vpp | ‘ll (h)ave Vpp, ‘ll (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、haveのveも脱落した『willa』 |
2 | must have Vpp | must (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『musta』 |
3 | should have Vpp | should (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『shoulda』 |
4 | may have Vpp | may (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『maya[meɪə]』 |
5 | would have Vpp | would (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『woulda』 |
7 | might have Vpp | might (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『mighta』 |
8 | could have Vpp | could (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『coulda』 |
9 | ought to have Vpp | oughtta (h)ave Vpp | さらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『oughtta』 |
【解説】
省略および弱化がかなり進むのが、『助動詞+have+Vpp』という形です。
この形は長いので、リズムよく喋ろうとすると、かなりそれを短縮した形になります。
全体的な特徴としては、haveの語頭の[h]が省略され、語尾の[v]も弱まります。
したがって、「助動詞」と「Vpp」の間に、「弱く(h)a(ve)」、つまり「a[ə]」が聞こえます。
【練習】
1)
I’m sorry that I might have made it worse.
might haveの中の、mightのtが非常に弱くなり、またフラップT化している。haveもほぼ「(h)a(ve)」のようになっている。したがって、might haveは、「mighta」(tはフラップT)となっている。
それを悪化させてしまったかもしれない。申し訳ない。
2)
Yean, I know. I should’ve let him win once.
should haveの中のhaveが「ve」となっている。したがって、should haveは、「should”ve」となっている。
ええ、わかってます。彼に一度勝たせてあげればよかった。
3)
You’re right. Shouldn(’t) (h)ave eaten all that bread. I should’ve left some for my sister.
shouldn’t haveの中で、shouldn’tの語尾の[t]が消えている。またhaveの語頭の[h]が消えている。したがって、shouldn’t haveは、「shouldn(‘t) (h)ave→shouldnave」となっている。
あなたの言うとおりです。パンを全部食べるべきじゃなかったわ。妹のために少し残しておくべきだった。
4)
Oh, really? I shouldn(‘t) (h)ave told her that.
shouldn’t haveの中で、破裂音[t]が消え、haveの[h]が消えている。したがって、shouldn'(t) (h)ave、つまり、shouldnaveのようになる。
え、本当?それを彼女に言うべきじゃなかったわね。*should have 過去分詞で「~すべきだった」、shouldn’t have 過去分詞で「~すべきではなかった」という意味。
5)
You shouldn’t have done that.
shouldn’t haveの中で、破裂音[t]が消え、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、shouldn'(t) (h)a(ve)、つまり、shouldnaのようになる。
君はそれをするべきじゃなかったね。
6)
Oh, man, you should have seen your face. Damn, that was cool!
should haveの中で、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、should (h)a(ve)、つまり、shouldaのようになる。また、shouldaの末尾のaは[ə]の発音。
君にあの時の自分の顔見てほしかったよ。まったく、すっごいウケる顔してたよ!
7)英・米
A: Why were you late this morning?
B: My car is broken, so I had to take the bus to get here.
A: You should have told me. I would have given you a ride.
B: My car is broken, so I had to take the bus to get here.
A: You should have told me. I would have given you a ride.
Aの最後の発言の、should haveの中で、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、should (h)a(ve)、つまり、shouldaのようになる。また、would haveの中で、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、would (h)a(ve)、つまり、wouldaのようになっている。
A:今朝はなぜ遅刻したのですか?
B: 車が故障して、バスで来たんだ。
A: 言ってくれればよかったのに。送ってあげたのに。
B: 車が故障して、バスで来たんだ。
A: 言ってくれればよかったのに。送ってあげたのに。