長めの会話の聴き取り練習

これまでは、一文あるいは二文程度の短い英語の聴き取りを正確にするトレーニングをしてきましたが、ここからはそれよりも長い英語を聴き取れるようにするトレーニングをしたいと思います。

長い英語の聴き取りには、聴き取った英語を覚えておいて理解する力が必要になってきます。

この力は、実際の会話の場面で、話の流れを見失わずに理解するために役立ちます。

頑張ってトレーニングしていきましょう!

1)

A: He wouldn’t stop playing the game yesterday.
B: Yeah, I know. I should have let him win once. He wouldn’t go home until he won.
A: 彼は昨日なかなかゲームをやめようとしなかったね。B: ええ、そうね。彼に一回は勝たせてあげるべきだったわね。勝つまで帰ろうとしなかったから。*wouldn’tは「どうしても~しようとしない」という意味。should have 過去分詞は、「~すべきだったのに(だけどしなかった)」という後悔を表す表現。

2)

A: Why’re you so mad at him? You’re too strict with him.
B: He spilled soda on my computer. On top of that, he ruined your digital camera taking pictures of himself underwater.
A: My camera!?
A:どうしてそんなに怒っているんだい?あなたは彼に厳しすぎるよ。
B:彼は私のパソコンにソーダをこぼしたのよ。その上、水中で自分の写真を撮って、あなたのデジカメを壊したのよ。
A:僕のカメラ!?
*be mad at ~で「~に対して怒る」、spillは「こぼす」、on top of thatは「そのうえ」、ruinは「壊す」という意味。

3)

A: I’ve been worrying about something.
B: What? What are you worrying about?
A: I’ve started to go bald on top.
A: 心配してることがあるんだ。
B: なに?何を心配してるの?
A:てっぺんがハゲてきたんだ。
*go baldで「ハゲる」という意味。

4)英・米

A: What’s the stupidest thing you’ve ever done for love?
B: When I was in junior-high, I climbed up to the balcony of the house of the girl I liked then.
A: It’s almost a crime! What made you do such a crazy thing?
A:あなたが今まで恋のためにした最も愚かなことは何ですか?
B:中学生のとき、当時好きだった女の子の家のベランダに登ったこと。
A:それは犯罪に近いですよ!?なぜそんなバカなことをしたの?

5)英・米

A: What would you do if I broke up with you?
B: Get back with my ex.
A: Now I see how much you care. I’m done.
B: Hey, let’s go for a coffee!
A: Go with your ex.
B: You are my ex.
A:もし私があなたと別れるとしたら?
B:元カノとよりを戻すよ。
A:今、あなたがどれだけ私のことを思ってくれてるかわかったわ。(あなたとは)もう終わりよ。
B:ねぇ、コーヒーでも飲みに行かない?
A:元カノと行きなさいよ。
B:君は僕の元カノってことになるよ。
*exとはex-girlfriend「元カノ」、ex-boyfriend「元カレ」の略。get back with one’s exで「元カノ/元カレとよりを戻す」という意味。doneには「(関係などが)終わり」という意味。ここのI’m doneはI’m done with you. (あなたとは、もう終わりよ)という意味。
最後のセリフの「You are my ex(君は僕の元カノだ)」がオチになっているが、これはやり取りの中でAが「(あなたとは)もう終わりよ」と言って二人は別れ、元カノ・元カレの関係になったため、使った表現。

6)英・英

A: I love you so much.
B: And in five years?
A: I’ll still love you.
B: And in ten years?
A: Then I will probably love someone else.
B: Who!?
A: Our child.
A:とても愛してるよ。
B: そして5年後は?
A:まだ愛してるよ。
B: そして10年後は?
A:そしたら、たぶん他の人を好きになってる。
B:誰!?
A:僕たちの子どもだよ。

7)英・英

A: Hey, it’s me! Just wanted to let you know I was thinking about you!
B: Oh, that’s very sweet of you. Thanks.
A: I was wondering if you wanted to grab a late bite.
B: Oh, sorry. But I’m really tired now. Maybe some other time.
A: OK.
A:もしもし、僕だよ!君のことを考えてたと伝えたかったんだ!
B: あら、それはとても優しいわね。ありがとう。
A: もしよかったら、遅い時間だけど食事でもしない?
B:ああ、ごめんね。本当に疲れているの。また今度ね。
A:OK。

8)英・英

A: I’ve been watching so many movies lately.
B: Why are you doing so?
A: Because I thought I could get some inspiration by watching them.
B: So, how has it come out?
A: Well, I remembered a lot of names of actors, but I don’t know if I am inspired or not.
B: Just watching movies may be a bit too passive. You might need to try more challenging things.
Aの一つ目の発言のI’ve been watchingのところで、「’ve」が弱まり、「I (‘ve) been」のように発音されている。
A:最近、映画をよく見ているんだ。
B:どうして?
A:見ることによって、何かインスピレーションが得られると思ったから。
B:それで、結果はどう?
A:うーん、俳優の名前はたくさん覚えたけど、インスピレーションを受けたかどうかはわからないな。
B:映画を見るだけというのは、ちょっと受け身すぎるかもしれないね。もっと挑戦的なことに挑戦したほうがいいかもしれない。
*come outは「結果が(~に)なる」、passiveは「受け身の」、challengingは「困難だがやりがいのある」という意味。