頻出の省略形(2)

省略形元の形
1lemmelet me
2some(thing)something
3thi(si)s [ðɪz]this is
4ave, ve[v]have
5‘cause, cozbecause
上記の表の、1 lemme, 4 ve, 5 cozなどは、正式な表記ではなく、発音の理解のための便宜的な表記なので、実際に文章を書くときには使わないようにしてください。

lemme

let meは短縮形は、lemmeとなります。このような変化の理由は、letの語尾の破裂音[t]が消え、le(t) meとなることによります。

1)

Lemme finish my breakfast first.
lemmeが使われている。
まずは朝ごはんを食べ終わらせて。

2)英

So, you’re gonna lemme join your jazz band? Can’ believe my ears!
lemmeが使われている。
じゃ、君のジャズバンドに僕を参加させてくれるんだね。信じられないよ!

3)英・英

A: My parents won’t lemme get a dog.
B: Why not?
A: They say the cat will get jealous.
lemmeが使われている。
A: 僕の両親は犬を飼うことを許してくれないんだ。
B: どうして?
A:猫がやきもちを焼くって言うから。

some(thing)

ネイティブの会話では、よくsomethingを速く言うあまり、thingがほぼ、あるいはまったく聞こえなくなって、some(thing)となることがあります。

1)

A: Oh, some(thing) just blew into my eyes! B: Oh, lemme check your eyes. Hmm. There’s nothing in your eyes.
somethingが速く発音されるあまり、some(thing)となっている。
A: うわ、何かが目に入った!B: 目を見せて。うーん、目には何も入ってないわよ。

2)

You’d think somebody would’ve written some(thing) better by now.
somethingが速く発音されるあまり、some(thing)となっている。
これまでに誰かがもっといいものを書いていると思うだろう。

3)英

Treat yourself to some(thing) you’ve been wanting forever.
somethingが速く発音されるあまり、some(thing)となっている。
ずっと欲しかったものを、自分へのご褒美にあげてください。

thi(si)s [ðɪz]

カジュアルな会話では、this isが速く発音されて、thisの「s」とisの「i」が消えて、thi(si)s [ðɪz]のようになることがよくあります。

1)

A: I don’t think this is the place where she should spend her life. B: She’s happy here. Thi(si)s the place where she belongs.
Bのthis isが速く発音されるあまり、thi(si)sとなっている。
A: ここは彼女が暮らすべき場所じゃないと思うな。B: 彼女はここにいて幸せだよ。ここが彼女に合ってる場所さ。

ave, ve[v]

速い会話では、haveの発音が、「ave」や、さらには「ve[v]」のようになることがよくあります。

1)英・英

A: It’s the first time you’ll have a boy over. B: Hey, please don’t embarrass us.
Aのhaveが「ave」となっている。
A:君が男の子を家に呼ぶのは初めてだね。B: ねえ、わたしたちを困らせないでね。*have 人 overで、「【人】を家に招く」という意味。

2)

Could I have permission to speak candidly, sir?
haveが速く発音されるあまり、「ve」となっている。
率直にお話ししてもよろしいでしょうか?*permissionは「許可」、candidlyは「率直に」、sirは男性に敬意を込めて呼びかける言い方。女性にはmadam, ma’am

3)英・米

A: What time is the football game?
B: I believe it starts at 1 o’clock.
A: Hope I have time to eat beforehand.
B: You can always buy food at the stadium.
Aの二つ目の発言のhaveが速く発音されるあまり、「ve」となり、Hope I (ha)ve time to eatのようになっている。また、この「ve」自体もとても弱くなっている。
A: フットボールの試合は何時かな?
B: 1時からだと思うよ。
A: 事前に食事をする時間があるといいんだけど。
B: スタジアムでいつでも食べ物を買うことができるよ。
*beforehandは「事前に」という意味。

‘cause, coz

becauseの短縮形として、「’cause」「coz」があります。

1)英

Cameron was waiting for you, but he had to go coz he had another meeting.
becauseの短縮形「coz」が使われている。
キャメロンが待ってたんだけど、別の会議があるから帰らなければならなかった。