ここからは、【分詞】がテーマのリスニング問題に取り組みたいと思います。
分詞には、現在分詞と過去分詞の2種類があります。
現在分詞は「動詞+ing」という形をしています。過去分詞は、「take – took – taken」のような活用の3つ目のtakenのような形です。おそらく中学で暗記した人も多いと思います。
この分詞は、名詞を修飾する働きがあります。
たとえば、
the boy swimming over thereは、the boyをswimming over thereという現在分詞swimmingの作るカタマリが修飾しています。
the boy ← swimming over there
意味は、「向こうで泳いでいる少年」という意味になります。日本語とは違い、後ろから名詞を修飾していることが特徴です。
また、もう一つ例を挙げます。
the book written by himは、the bookをwritten by himという過去分詞writtenの作るカタマリが修飾しています。
the book ←written by him
意味は、「彼によって書かれた本」という意味になります。これも、現在分詞と同じく、後ろから名詞を修飾していることが特徴です。
もう少し他の例も挙げます。
The cat ←(eating some fish) is Michael. (魚を食べている猫はマイケルです。)
The house ←(built by him) collapsed. (彼によって建てられた家は、崩れた。)
現在分詞(V+ing)の意味は「~している」という意味になります。例:the cat eating some fish(魚を食べている猫)
過去分詞(*Vpp)の意味は「~される・~された」という受け身の意味になります。例:the house built by him(彼によって建てられた家)
*過去分詞は、英語では”past participle” と言い、頭文字をとってppや、Vppと表記されることが多いです。このページではVppという表記を用います。
リスニング問題において、この現在分詞・過去分詞は多く使用されています。
今からトレーニングしていきましょう。
1)
ポイント:
この短い文章中で、3回も【分詞】が使われている。
1つ目→
②But in the United Kingdom, there are also some traditional gifts (given to celebrate other anniversaries).
→given to celebrate other anniversariesの部分が過去分詞のカタマリ。
2つ目→
⑤Three years later, gifts (containing sugar) are appropriate.
→containing sugarの部分が現在分詞のカタマリ。
3つ目→
⑥Six years after that, something (made of silk) is the expected gift.
→made of silkの部分が、過去分詞のカタマリ。
出典:センター試験2015年度本試験 問20