[r]の音とは?
口の中で、舌を上にペタッと付けてみてください。
次の図のようにです。
そして、そのまま「ウー」と言ってみてください。
それから、その口の形のまま、舌を上から離します。
上とくっついていない状態にしてから、また「ウー」と言ってみてください。
次の音声のような音が出たでしょうか?
[r]の音上(正確には上あごと言います)と舌の間の空間が響いて出るこの音が[r]の基本の音です。
なぜ、基本の音と言うかというと、舌の位置がもっと下がったり、奥に引っ込んだり、巻き舌になったり、同じ[r]にもバリエーションがあるからです。
しかし、大事なことは、そもそも[r]の音はどんな音かというと、上あごと舌の間が響いて出る音、ということです。
バリエーションは、いくつかありますが、この基本は変わりません。
この上あごと舌の間の共鳴した感じを覚えましょう。
さらに詳しく!
よく、[r]は巻き舌で発音する、というアドバイスがよくありますが、これは、巻き舌にすると、上あごと舌の間の共鳴が生まれやすくなるからです。
では、この基本を意識した上で、rを含む音たちを練習していきましょう。
注:[r]は子音として使用される場合と母音として使用される場合があります。どちらの場合でも、[r]の音の基本は変わらないので、この教材では、[r]の子音としての使い方と母音としての使い方を、同時にここで扱います。