1-12 [ɔː]と[ɔːr]の発音の仕方

正面から見た口の形
口の断面図(顎が下がっていることに注目)
発音イメージ画像

[ɔː]と[ɔːr]の発音の仕方の説明

[ɔ:]は、日本語の「オー」に近い音。しかし、日本語の「オー」よりも、顎を下に下げて発音します。

[ɔ:r]は、「オー」と言った後、[r]の音を添えて出す。

ここで、日本語の「オー」と英語の[ɔ:]を比較して聞いてみましょう。

「オー」

[ɔ:]

日本語の「オー」より、英語の[ɔ:]の方が、声が低く、喉の奥が響いて出ているように聞こえるのではないでしょうか。これは、英語の[ɔ:]は、顎がより下がっているからです。

それでは、その点を意識しながら、実際に発音のトレーニングをしてみましょう。

トレーニング

[ɔ:]

all [ɔ́:l]

ball [bɔ́:l]

autumn [ɔ́:təm]

fall [fɔ́:l]

law [lɔ́:]

比べてみよう!

オータム

autumn [ɔ́:təm]

ロー

law [lɔ́:]

オール

all [ɔ́:l]

画像のように、口を空洞を見立てて、口の奥まで響かせるイメージを持って発音すると良いです。

トレーニング

[ɔ:r]

door [dɔ́:r]

core [kɔ́:r]

sore [sɔ́:r]

roar [rɔ́:r]

shore [ʃɔ́:r]

さらに詳しく

[ɔ:]と「オ」の発音の違いについては、英語音声学でよく用いられる、母音を発音する際の『舌の位置』と『口の開き具合』を表した次の図で説明したい思います。

この図の通りに、『舌の位置』と『口の開き具合』を調整すると、その発音ができます。

ここで、この図の中に日本語の「オ」を書き入れると、次のようになります。

[ɔ:]と「オ」は、図のように『舌の位置』および『口の開き具合』がそれぞれ違っていることがわかります。

図のように、発音して違いを掴んでみてください。

英語の[ɔ:]の音

日本語の「オー」の音