省略形・弱形(代名詞)(3)【複数形】

【代名詞の省略形・弱形(複数形)】

強形省略形・弱形省略形・弱形のポイント
1our[áʊər][ər]弱くなると、[ər]のようになる。
2their[ðéər][ðər]弱くなると、[ðər]のようになる。
3themthm, em, m かなり省略が進むと、ほぼ「m」になるのがポイント。

1)

He’s our son.
ourが[ə(r)]のように発音されている。rの音もほぼなくなっている。

2)米・英

A: Our new science teacher is very strict.
B: Why do you say that?
A: He gave me a failing grade on my homework. And I was only one day late!
B: Maybe you should be more strict about deadlines.
ourが[ər]のように発音されている。
A: 僕たちの新しい科学の先生はとても厳しい。
B: どうしてそう思うの?
A: 宿題を落第点にされたんだ。たった一日遅れただけなのに。
B:あなたは期限にはもっと厳しくなったほうがいいかもね。

3)

Bring their book. の「their」が強形と弱形では、どのように発音が違うか確認してみましょう。

theirの強形:

theirの弱形:

their[ðéər]の弱形は、[ðər]と短く発音されています。

4)

I saw them. の「them」が強形と弱形では、どのように発音が違うか確認してみましょう。

themの強形:

themの弱形:

them[ðém]の弱形は、[ðm]と短く発音されています。

5)

I love (the)m.

ゆっくり丁寧に発音した形も聞いてみましょう。

比較すると、themが(the)mと変化していることがわかります。

himの省略形とthemの省略形は、ともに「m」に近くなるので、時々、発音だけではどちらの単語が読まれているのかわからなくなることがあります。このような場合は、前後関係から、それがhimなのかthemなのか判断します。

日本語にも、発音が同じゆえに前後関係から区別することが必要な単語がありますが(例えば「灯台」と「東大」、「起こる」と「怒る」など)、このhimとthemの省略形もそのような区別が必要になることがあります。

今回は、少しthemの中の「e」の音が残っているので、themだと判断できるケースですが、残っている音が「m」だけの場合は、前後関係から判断しましょう。

6)

They’ve been working so hard, so I’m gonna take (th)em out for dinner.
themが”em”のように発音されている。
彼らはとても一生懸命働いてきたから、彼らをディナーに連れて行ってあげるつもりだ。