語尾の破裂音が消える

[t]以外の語尾の破裂音が消えることも多くあります。

1)

Just give me one se(c).
secの中の[k]の音は、破裂音のため消えている。
secは「second」(秒)を省略した言い方。Give me one sec.は直訳が「一秒くれ」で、「ちょっと待って」という意味。
ちょっと待って。

2)

Remember no nuts in mine. I’m allergi(c).
allergicの語尾の[k]の音が省略されている。
allergic[ələ́:rdʒɪk]は「アレルギーのある」という意味の形容詞。allergy[ǽlərdʒi](アレルギー)の形容詞形。
ナッツは僕のには入れないようにして。アレルギーなんだ。

3)

I’m not ma(d).
madの中の[d]の音は、破裂音のため非常に弱くなっている。
私は怒っていないわ。*madは「怒っている」という意味。「狂っている」という意味もあるが、madをその意味で使うのは最近ではやや古い。

4)

We were robb(ed). The guy had a knife.
robbedの中の[d]の音は、破裂音のため消えている。
僕たち強盗にあったんだ!男はナイフを持ってた!

5)

I shoul(d) probably be going.
shouldの中の[d]の音は、破裂音のため消えている。
私、もう行かないと。

6)

Seems like we’re not gonna be able to sleep tonight.
likeの語尾の[k]の音は、破裂音のため聞こえなくなっている。
今夜は眠れそうにない。
この文では、文頭の主語(It)が省略されている。カジュアルな場面では、It seems like ~やIt feels like ~のような文では、よく文頭の主語Itが省略される。

7)英・英

A: How are you? You didn’t come to wor(k) yesterday.
B: I’m good. But I was out sick yesterday.
A: Sorry to hear that. What was wrong?
B: I had a bad case of the Monday’s.
Aの発言のcome to workの中の、workの語尾の[k]の音は、破裂音のため聞こえなくなっている。
A:調子はどう?昨日は出勤しなかったね。
B: 元気よ。でも、昨日は病気で休んでいたわ。
A: かわいそうに。どうしたんですか?
B: 月曜の病気*がひどくてね。
*月曜の病気というのは、新しい週が始まる月曜になると憂鬱になって仕事に行きたくなくなる、ということを指している。英語圏では、”Monday morning sickness”(月曜朝病)と言ったりする。*caseはここでは「症例、症状」という意味で使われている。