【リスニング力アップの切り札】ネイティブとシンクロ音読トレーニング1

では、シンクロ音読を始めていきましょう!

シンクロ音読の素材は、Appleの創業者のスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で2005年に行った『伝説のスピーチ』の中の一節です。非常に深い内容を話しているので、何度も読む価値があるスピーチです。

スティーブ・ジョブズ本人が行っているスピーチ自体は、YouTubeにも掲載されているので、ぜひそちらもチェックすることをお勧めします。このページと次のページで、スティーブ・ジョブズのスピーチを扱います。

それでは、スティーブ・ジョブズになりきってカッコよく英語を話してみましょう!

ステップ1

まず、スーパースロー音源を聞きながら、次の英文を音読しましょう。

①When I was 17, I read a quote that went something like: “If you live each day as if it was your last, someday you’ll most certainly be right.” ②It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” ③And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.

訳例と解説はこちら

スーパースロー音源

どうだったでしょうか?

ステップ2

次は、一文一文の発音を徹底的に鍛えます。

また、発音がわからないところがある場合は、発音記号表記を見て発音を確認してみましょう。

それでは、一文一文シンクロ音読しましょう。

①When[wen]  I[aɪ]  was[wʌz] 17[sevntí:n],

 I[aɪ]  read[red]  a[ə]  quote[kwoʊt]  that[ðət]  went[went]  something[sʌ́mθɪŋ]  like[laɪk]:

“If[ɪf]  you[ju:]  live[lɪv]  each[i:ʧ]  day[deɪ]  as[əz]  if[ɪf]  it[ɪt]  was[wəz]  your[jʊər]  last[læst],

someday[sʌ́mdeɪ]  you’ll[jul]  most[moʊst]  certainly[sə́:rtənli:]  be[bi:]  right[raɪt].”

②It[ɪt]  made[meɪd]  an[ən]  impression[ɪmpréʃən]  on[ɑn]  me[mi:], 

and[ənd]  since[sɪns]  then[ðen], for[fɔ:r]  the[ðə] past[pæst] 33[θə:rti:θrí:] years[jɪərz],

I[aɪ]  have[hæv]  looked[lʊkt]  in[ɪn]  the[ðə]  mirror[mɪ́rər]  every[évəri:]  morning[mɔ́:rnɪŋ]  and[ənd]  asked[æskt]  myself[maɪsélf]:

“If[ɪf]  today[tədéɪ]  were[wə:r]  the[ðə]  last[læst]  day[deɪ]  of[əv]  my[maɪ]  life[laɪf], 

would[wʊd]  I[aɪ]  want[wɑnt]  to[tu:]  do[du:]  what[wʌt]  I[aɪ]  am[əm]  about[əbáʊt]  to[tə]  do[du]  today[tədéɪ]?”

③And[ænd]  whenever[wenévər]  the[ði]  answer[ǽnsər]  has[həz]  been[bɪn] “No[noʊ]” for[fɔr]  too[tu:]  many[méni:]  days[deɪz]  in[ɪn]  a[ə]  row[roʊ], 

I[aɪ]  know[noʊ]  I[aɪ]  need[ni:d]  to[tə]  change[ʧeɪnʤ]  something[sʌ́mθɪŋ].

ステップ3 スピードアップ

次は、スロー音声とノーマル音声を使って、徐々にスピードをアップさせて音読しましょう。

スロー音声

ノーマル音声

どうだったでしょうか?

そっくりに発音できるようになりましたか?

何度も何度も、繰り返すことで徐々にネイティブとシンクロできるようになります。

繰り返し練習して、シンクロ率100%を目指しましょう!(←エヴァンゲリオンか)

最後に、訳例と解説も掲載しておきます。

訳例と解説

【訳例】

17歳の時、こんな言葉を読みました。「毎日が、人生最後の日と思いながら生きていれば、いつの日か必ず上手く行く」。その言葉は印象的で、それ以来33年間、毎朝鏡を見ては自分に問いかけてきました。「もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うか?」そして、その答えが何日も続けて「いいえ」であったときは、何かを変える必要があると思うのです。

【解説】

When I was 17, I read a quote that went something like:

quoteは「引用文」という意味。

“If you live each day as if it was your last, someday you’ll most certainly be right.”

as if ~は「まるで~であるかのように」という意味。仮定法過去が使われることが多く、この文でもas if it wasとなっている。(*カジュアルな発言なので、as if it wereではなく、as if it wasとなっている。)

②It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself:

make an impression on ~で、「(人)に印象を残す」、つまり「(人)にとって印象的である」という意味。

If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”

この文でも、仮定法過去が使われている。実際に今日が人生最後の日である、ということはないため、仮定法の出番である。

③And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.

in a rowは「連続で、連続して」という意味。

お疲れ様でした。次は、スピーチの続きです。