省略形・弱形(助動詞)(3)【助動詞+have+Vpp】

次は、【助動詞+have+Vppの省略形・弱形】を確認していきましょう。

【助動詞+have+Vppの省略形・弱形】

強形省略形・弱形省略形・弱形のポイント
1will have Vpp‘ll (h)ave Vpp, ‘ll (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、haveのveも脱落した『willa』
2must have Vppmust (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『musta』
3should have Vppshould (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『shoulda』
4may have Vppmay (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『maya[meɪə]』
5would have Vppwould (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『woulda』
7might have Vppmight (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『mighta』
8could have Vppcould (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『coulda』
9ought to have Vppoughtta (h)ave Vppさらに省略が進んだ形は、 haveのveも脱落した 『oughtta』

【解説】

省略および弱化がかなり進むのが、『助動詞+have+Vpp』という形です。

この形は長いので、リズムよく喋ろうとすると、かなりそれを短縮した形になります。

全体的な特徴としては、haveの語頭の[h]が省略され、語尾の[v]も弱まります。

したがって、「助動詞」と「Vpp」の間に、「弱く(h)a(ve)」、つまり「a[ə]」が聞こえます。

【練習】

1)

I’m sorry that I might have made it worse.
might haveの中の、mightのtが非常に弱くなり、またフラップT化している。haveもほぼ「(h)a(ve)」のようになっている。したがって、might haveは、「mighta」(tはフラップT)となっている。
それを悪化させてしまったかもしれない。申し訳ない。

2)

Yean, I know. I should’ve let him win once.
should haveの中のhaveが「ve」となっている。したがって、should haveは、「should”ve」となっている。
ええ、わかってます。彼に一度勝たせてあげればよかった。

3)

You’re right. Shouldn(’t) (h)ave eaten all that bread. I should’ve left some for my sister.
shouldn’t haveの中で、shouldn’tの語尾の[t]が消えている。またhaveの語頭の[h]が消えている。したがって、shouldn’t haveは、「shouldn(‘t) (h)ave→shouldnave」となっている。
あなたの言うとおりです。パンを全部食べるべきじゃなかったわ。妹のために少し残しておくべきだった。

4)

Oh, really? I shouldn(‘t) (h)ave told her that.
shouldn’t haveの中で、破裂音[t]が消え、haveの[h]が消えている。したがって、shouldn'(t) (h)ave、つまり、shouldnaveのようになる。
え、本当?それを彼女に言うべきじゃなかったわね。*should have 過去分詞で「~すべきだった」、shouldn’t have 過去分詞で「~すべきではなかった」という意味。

5)

You shouldn’t have done that.
shouldn’t haveの中で、破裂音[t]が消え、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、shouldn'(t) (h)a(ve)、つまり、shouldnaのようになる。
君はそれをするべきじゃなかったね。

6)

Oh, man, you should have seen your face. Damn, that was cool!
should haveの中で、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、should (h)a(ve)、つまり、shouldaのようになる。また、shouldaの末尾のaは[ə]の発音。
君にあの時の自分の顔見てほしかったよ。まったく、すっごいウケる顔してたよ!

7)英・米

A: Why were you late this morning?
B: My car is broken, so I had to take the bus to get here.
A: You should have told me. I would have given you a ride.
Aの最後の発言の、should haveの中で、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、should (h)a(ve)、つまり、shouldaのようになる。また、would haveの中で、haveの[h]が消え、[ve]が消える。したがって、would (h)a(ve)、つまり、wouldaのようになっている。
A:今朝はなぜ遅刻したのですか?
B: 車が故障して、バスで来たんだ。
A: 言ってくれればよかったのに。送ってあげたのに。