フラップTが発生しているのを最もよく聞く場面は、「gotta」が使われている時だろう。
ちなみに「gotta」とは、「have to」がカジュアル形に変化して発音されたものです。
一見、「have to」と「gotta」は似ても似つかぬ形をしているが、次のような順で変化していった。
1)「have to」が「have got to」に。(イギリス英語では、「have」のことを「have got」と表現することが多い。)
2)「have got to」の「have」が省略形「’ve」になり、「’ve got to」に。
3)さらに省略形「’ve」を言わずに、「got to」に。
4)「got to」のgotとtoが合わさり、またtoを軽く発音するのでtaになり、「gotta」に。
そして、この「gotta」は、[gɑ́tə]の中でtが母音に挟まれているのでフラップTとなり、「ガラ」のように発音される。
このgottaは、ネイティブと話していれば、聞かないことがないほど多用されるので、ぜひ知っておきたい。
実際に発音を聞いて確認しておこう。
1)
You gotta do that.
君はそれをやらなきゃね。
2)
I gotta post this online.
これをオンラインに投稿しなきゃ。
3)
You gotta taste the sauce. You have to try it while it’s still warm.
このソース味見するべきだよ。温かいうちに、試して。
また、フラップTの音が、「D」の音に近くなることもあります。
次の音声を聞いて、確認してみよう。
What are you doing later?
後で、何をする予定?
この文の中で、later[léɪtər]の中の「t」が「d」の音になり、”lader[léɪdər]”のように発音されている。
このようなケースも多くあるので押さえておきましょう。