代名詞の省略形・弱形の単数形の続きを見ていきましょう。
【代名詞の省略形・弱形(単数形)】
強形 | 省略形・弱形 | 省略形・弱形のポイント | |
1 | I[áɪ] | [ə] | 弱くなると、[ə]とだけ発音される。 |
2 | my[máɪ] | [mə] | 弱くなると、[mə]と発音される。 |
3 | me[mí:] | [mɪ] | 弱くなると、短く[mɪ]と発音される。 |
4 | you[jú:] | yu[jʊ], ya[jə], y[j] | 弱くなると、 yu[jʊ]やya[jə]やy[j]のように発音される。 |
5 | your[jʊ́ər] | ya[jə] | 弱くなると、 ya[jə]のように発音される。 |
6 | he[hí:] | [i:], [ɪ] | 弱くなると、先頭の[h]の音が省略される。 |
7 | his | [ɪz] | 弱くなると、先頭の[h]の音が省略される。 |
8 | him | im, [əm], m | かなり省略が進むと、ほぼ「m」になるのがポイント。 |
9 | her | er[ər] | 先頭の[h]の音が省略され、「er[ər]」となる。 |
10 | it | i(t), (i)t | tが弱まって単に「i」と発音される。また、iの方が弱まって「t」となることもある。 |
1)
You’re not supposed to stay friends with (hi)m.
himが(h)imと発音されている。
彼と友達のままでいてはダメだよ。
2)
Bring her book. の「her」が強形と弱形では、どのように発音が違うか確認してみましょう。
herの強形:
herの弱形:
her[hə́:r]の弱形は、[h]の音が消え、[ə:r]が[ər]となり、[ər]と発音されています。
3)
I saw her. の「her」が強形と弱形では、どのように発音が違うか確認してみましょう。
herの強形:
herの弱形:
her[hə́:r]の弱形は、[h]の音が消え、[ə:r]が[ər]となり、[ər]と発音されています。
4)英
Actually, no. I’m (h)er husband.
herがerと発音されている。
実は違くて、僕は彼女の夫なんだ。
5)
I’ll call her back.
herがerと発音されている。
彼女に折り返し電話します。
6)
I saw it. の「it」が強形と弱形では、どのように発音が違うか確認してみましょう。
itの強形:
itの弱形:
it[ɪt]の弱形は、語尾の[t]の破裂が消え、[ɪ(t)]と発音されています。
7)
Hey, Josh! How’s i(t) going?
itがi(t)と発音されている。
「調子はどうだい?」と聞く言い方はHow are you?以外にもたくさんあって、How’s it going?(=How is it going?)はその一つで、非常によく使われる。(
やぁジョシュ!調子はどうだい?
8)
You nailed i(t), Ryan! Congrats!
itがi(t)と発音されている。
nailは(スポーツ・仕事などで)~を苦労の末に得る、という意味がある。congratsはcongratulations(おめでとう)の短縮形。
ついにそれを手に入れたね、ライアン!おめでとう!
9)
Sorry, was i(t) loud?
itがi(t)と発音されている。
ごめんなさい、うるさかった?
10)英
(I)t’s taken me a whole month to find you.
「it」のiが弱くなり、(i)tと発音されている。
君を見つけるのに、丸一ヵ月かかったよ。