英語圏での生活を経験したことがある人が感じるのは、疑問文の聴き取り能力の大切さです。
相手との会話が進む中で、「いつ、どこで、何を」のような情報が聞かれ、それに答えることが必要です。
しかし、実は、疑問文の聴き取りはハードルになることがあります。
なぜなら、疑問文では「疑問詞」や「do you」などの語句がかなり省略されたり、弱化されたりし、聴き取りが難しくなることがあるからです。
このような疑問文の聴き取りの難しさに対応するためのトレーニングをこれからしていきましょう。
1)
What do you want?
この英文は聴き取れたでしょうか?
Whatという単語やdo youという単語が、弱形になり、全体として聴き取りが難しくなっています。
疑問文では、疑問詞が弱形になり、それに続くdo youなどの語句も弱形になるため、全体が聞き取りづらくなる傾向があります。
2)
Where’re you from?
ゆっくりした発音では”Where are”となるところが、”Where’re”となっている。さらに、Whereの語尾の[ər]とareの[ər]は同じ発音なので、同化し、Where’reは[wéər]と発音されている。
3)
When did you come?
did youが短縮され、(di)d you[dʒu]となっている。
4)
How’s i(t)?
How isがHow’sに、そしてitがi(t)となって、How’s i(t)?と発音されている。
この英語を丁寧に発音したものも聞いてみよう。
5)
Who’re you?
Who areがWho’reと発音されている。。
同じ文を丁寧に発音した音声も以下で確認してみよう。
6)
What’re you gonna talk about?
What’reの中で、tがフラップTになっている。またyouが短くy[j]と発音されている。
あなたは何について話すつもり?
7)
This DJ, what do you reckon? Worst in history?
“What do you”の部分が、かなり短縮されて、Wha(t) d(o) you (=Whadyou[wʌ́dju:])のように発音されている。
reckonはイギリス英語でよく用いられる単語で、「思う」という意味。
このDJ、どう思う?史上最悪?
8)英
What do you find?
“What do you”の部分が、かなり短縮されて、Wha(t) d(o) you (=Whadyou[wʌ́dju:])のように発音されている。
何を見つけたの?
9)英・米
A: And what do you study at college? B: Literature.
“What do you”の部分が、かなり短縮されて、Wha(t) d(o) you (=Whadyou[wʌ́dju:])のように発音されている。
A: 大学では何を勉強したんですか? B: 文学です。*literatureは「文学」という意味。
10)米・英
A: Grandpa, why are you giving carp a dollar coin?
B: Because the sign says, “Carp Bait: one dollar.”
B: Because the sign says, “Carp Bait: one dollar.”
“What are you”の部分が、「Why [ə] you」のように発音されている。
A:おじいちゃん、どうして鯉に1ドル硬貨をあげてるの?
B:”鯉の餌:1ドル “って書いてあるからだよ。
*carpは「鯉」、baitは「餌」という意味。
B:”鯉の餌:1ドル “って書いてあるからだよ。
*carpは「鯉」、baitは「餌」という意味。
11)英・米
A: Do you want to share this sandwich with me?
B: What kind is it?
A: Ham and cheese.
B: No thanks. I don’t eat meat.
B: What kind is it?
A: Ham and cheese.
B: No thanks. I don’t eat meat.
Aの最初の発言の、Do youの部分が、Dyu[dju]という発音になっている。
A: このサンドイッチを私とシェアしたいですか?
B: どんな種類?
A: ハムとチーズ。
B: いらない。肉は食べないんだ。
B: どんな種類?
A: ハムとチーズ。
B: いらない。肉は食べないんだ。
12)英・英
A: Do you want to play soccer with me?
B: Isn’t it supposed to rain today?
A: We can play water polo instead!
B: Isn’t it supposed to rain today?
A: We can play water polo instead!
Aの最初の発言の、Do youの部分が、Dyu[dju]という発音になっている。
A: サッカー一緒にしない?
B: 今日は雨じゃない?
A: じゃ、代わりに水球をしようよ。
*water poloは「水球」という意味。
B: 今日は雨じゃない?
A: じゃ、代わりに水球をしようよ。
*water poloは「水球」という意味。